マンションの上に住む子供の騒音にウンザリ!どう対処するべき?
上の部屋の子供の音がうるさくてたまらない。
ドタバタと走り回る音、高いところから飛び降りるようなドスンという音、おもちゃを床にカンカンと叩きつけるような音、ドアをバタンと閉める音・・・
「せめて早朝と深夜だけでもなんとかならないの?」
「外で遊ばせなさいよ!」
「子供だからって何をしても許されると思ってるの?」
「まったく最近の若い親は・・・」
マンションに住む人にとって騒音問題は頭を抱えるテーマですが、子供の騒音ともなるとその問題はさらに複雑に。
子供の騒音を解決するために、どのように考えていけば良いのでしょうか。
目次
マンションと子供の騒音について
他の住居の子供の騒音について苦情を言いたくなる気持ちはわかりますが、マンションに住む上で大事なのはお互いの生活や考えを理解することです。
具体的な騒音対策に移る前に、まずは「子供の音」と「マンションに住む」ということについて考えてみましょう。
子供は遊ぶのが仕事
もし子供の騒音に悩まされているあなたがお子様をお持ちでない場合、「こんなにも子供ってうるさいものなの?」「どんな教育をしているのやら」と思うかもしれません。
子供というのは、遊ぶのが仕事です。走り回り、泣き叫ぶのが毎日の務めです。
あなたが子供の頃にも、そのような時期があったのではないでしょうか。今は騒音の被害者だと感じているかもしれませんが、誰だって周りの人に様々な迷惑をかけながら成長してきたはずです。
それに、たとえ親がまともであり、きちんとした教育を与えていたとしても、必ずしもいうことを聞く子供ばかりではないのです。
「子供だから仕方ない」の一言で全てを片付けるのも良くはありませんが、やはりある程度は大目に見てあげるべきではないでしょうか。
集合住宅に住むならある程度の音は受け入れる
マンションやアパートなどの集合住宅に住むということは、他の住民から発せられるある程度の生活音を受け入れる心構えが必要です。
建造物の構造上、音を100%遮断するということは現時点では不可能であり、防音マットを敷くなどの対策をしたとしてもどうしても音は発生します。
「夜勤で昼間に寝る生活だから、日中も静かにしてほしい」というのは勝手な都合であり、他の住民からすると関係のないことです。
早朝や深夜に大きな音を出すのは非常識ですが、日中は大人も子供も活動的になるものであり、生活する中で多少の音が鳴ることはお互いに受け入れるべきでしょう。
早朝や深夜だけでなく、日中も音を出すなと言われると、生活ができなくなってしまいます。
どうしても自身の生活スタイルを騒音から守りたいなら、屋上の部屋に住むか戸建てに住むかなどの選択をするべきです。
天井から聞こえる音は正体がわからない
マンションはその構造上、音の伝わり方が複雑であることが知られています。
たとえば上の部屋から子供が走り回る音が聞こえたとしても、必ずしも真上の部屋から出ている音とは限らないのです。
つきつめてみると実際は斜め上の部屋であったり、下の部屋であったり、2軒隣の部屋だったりすることがよくあります。
それらの部屋の音が天井に響きやすくなっている構造になっているので、あたかも真上の部屋で子供が走り回っているように感じるわけですね。
なので、うるさいなあと思っても上の住人だと決めつけず、もしかしたら別の住人なのかも?という可能性を考慮してみてください。
子供騒音の対策
集合住宅に住む上では、先述のように「ある程度の音を許容する心構え」と「子供というものに対する理解」は必要です。
それを踏まえた上で、あまりにも度を超えたひどい騒音が絶えず続き、精神や身体に支障が出るような場合は、それなりの対処をすべきです。
騒音の対処の方法としては、以下のものが挙げられます。
管理会社に相談する
住民間のトラブルを避けるため、いきなり直接苦情を入れるのはやめておいたほうが無難です。
第三者を介して騒音の改善を訴えてもらうのが得策ですが、まずはマンションの管理会社に相談すると良いでしょう。
詳細はこちらのページをご覧ください。
手紙を書く
管理会社が動いてくれなかった場合や管理会社の対策の効果が薄かった場合、騒音主宛に苦情の手紙を書く方法も場合によっては有効です。
手紙だと直接会うわけではないので冷静に状況を訴えることができます。
詳細はこちらのページをご覧ください。
警察に通報する
管理会社経由の苦情でも手紙による苦情でも改善が見られなかった場合、警察に動いてもらうという手段もあります。
これは即効性があり騒音を鎮める威力が高い反面、実行に移す際に注意すべき点もあります。
詳細はこちらのページをご覧ください。
引っ越しする
相手と戦わずにこちらが身を引くというのも積極的な選択肢として用意しておきましょう。
相手が何を言っても聞かない人の場合や、我慢しすぎてノイローゼになりそうな場合などは戦い続けても良い結果を招きません。
逃げるようで悔しいかも知れませんが、心身が壊れてしまっては元も子もありませんよね。
騒音問題によって起きた症状を医学的に立証して訴えるという手段もありますが、お金も時間もかかってしまい、容易ではありません。
今より良い環境のマンションがきっと見つかるはずです。
まとめ
- 子供は遊ぶのが仕事
- 集合住宅に住むならある程度の音は受け入れる
- 天井から聞こえる音は正体がわからない
以上のことを踏まえた上で、
- 管理会社に相談する
- 手紙を書く
- 警察に通報する
- 引っ越しする
これらの手段を状況によって選んでいきましょう。
騒音問題を解決する上で大切なのは、住みやすい環境にすることが目的だということです。
騒音を訴えたことによって住民間の関係がギクシャクして住みにくくなってしまっては、意味がありません。
普段からコミュニケーションをとるなどの工夫をし、相手の生活や価値観を理解することで、生活音に対する許容の心を持つようにしましょう。