張り紙でマンション騒音を解決できる?その効果と方法について
マンションの住民間の騒音を解決するための手段として用いられる「張り紙」。
たしかに直接苦情を言うよりも安全そうだし、心理的なストレスがかかることもなさそうですよね。
でも・・・
「張り紙って本当に騒音改善の効果があるの?」
「張り紙の作成は誰に頼めば良いの?」
「自分で作成して掲示することはできないの?」
「どのようなことを書いて、どこに貼るの?」
そのような疑問をお持ちではないでしょうか。
ここでは、マンション騒音の苦情の張り紙についての情報をまとめました。張り紙を作成する際の参考にしてください。
目次
張り紙の作成は誰に依頼するのが良い?
張り紙の作成は、管理会社や大家さんに依頼しましょう。普通、騒音の相談を管理会社に持ちかけると、まずおこなってくれる対策がこの張り紙です。
張り紙をすることによって住民全体に対して騒音の苦情が出ていることを注意喚起することができます。
エントラスの掲示板やエレベーター内の壁などの、人目に付きやすい共用部に貼ってもらいます。
管理会社を通さずに自分で作成して直接貼ったほうが早いのでは?と思うかもしれませんが、マンションの住民でも勝手に掲示物を掲示板に貼り出すことは禁止されています。
もし自分で張り紙を作成したいのであれば、共用部に掲示するのではなく直接騒音主のポストに投函しましょう。
張り紙の作成を依頼する際の3つのポイント
どのような張り紙を作成するかによって、騒音問題が解決するかどうかが決まります。文面次第です。
効果的な張り紙を管理会社に作成してもらうためには、こちらの意向を正確に汲み取ってもらう必要があります。
その際に注意すべきポイントは3つあります。
- 騒音の被害状況を正確に伝える
- どのような対処法をとるのかを聞く
- 経過報告をするようにお願いする
詳細はこちらのページをご覧ください。
張り紙のメリット
騒音源が特定できない場合でも対策できる
上から音が鳴ったとしても、実際には上ではなく隣や下の住居の音が原因だったということはよくあります。
マンションではこのような複雑な音の伝わり方をするので、確実に騒音主の住居を特定するのが困難な場合があります。
誰が騒音主かわからない場合でも、張り紙であれば全住人に伝えることができるので、騒音主の特定をする必要がありません。
苦情元を隠せるのでトラブルを回避できる
相手によっては、苦情を言われたことに対して腹を立てる人もいます。その結果、逆ギレをされたり意図的に余計に騒音をひどくされ、以前よりも状況が悪化してしまう可能性があります。
でも張り紙であれば苦情元が誰かを隠すことができるのでその心配がありません。
その後の住民の関係がギクシャクすることを防ぐことができます。
張り紙のデメリット
見てくれるかどうかの保証がない
全住人に広く伝えられるので「苦情元を隠せる」というメリットがある反面、「当の騒音主がその張り紙を確実に見てくれているかどうかはわからない」というデメリットもあります。
掲示板をくまなくチェックする人ばかりではないでしょうし、エレベーターに乗らない住人もいるでしょう。
確実に見てもらうには直接投函するなどの手段を取るしかありません。
騒音を出している自覚がない場合は効果が低い
もし張り紙に目を通していたとしても、騒音主本人に騒音を出している自覚がなければ、おそらくスルーされるでしょう。
「そんな音を出して迷惑をかけている人がいるんだな」と思うだけで終わりです。
まさか自分が迷惑をかけているなんて思ってもいないわけです。静かに生活をしていても、ウォーターハンマーの音や換気扇の音など、予想外の原因で騒音となっている場合もあります。
騒音主に少しでも「自分のことかもしれない」と自覚がある場合は、張り紙を見ることによって改善してくれるかもしれませんが、必ずしも自覚があるかどうかはわかりません。
まとめ
- 張り紙の作成は管理会社に依頼する
- 3つのポイントを押さえて張り紙の作成を依頼する
- 騒音源が特定できない場合でも対策できる
- 苦情元を隠せるのでトラブルを回避できる
- 見てくれるかどうかの保証がない
- 騒音を出している自覚がない場合は効果が低い
張り紙には匿名性という大きなメリットがある反面、それゆえに場合によっては効果が薄くなるというデメリットもあります。
ですが、何事もやってみないことにはわかりません。よほどの緊急性がない限り、トラブルを起こさずに騒音問題を解決するためには、張り紙はふさわしい対策です。
張り紙で効果がなかった場合は、もう一度管理会社に相談して直接訴えてもらうなどの対策をしてもらうようにしましょう。